INTRODUCTION&STORY

ホップ・ステップ・ダンス!
もっと豊かに生きるヒントと夢が詰まった人生賛歌

35年寄り添った夫がナイトの称号を授与され“レディ”となったサンドラ。順風満帆の人生だったが、夫と親友の浮気現場を目撃、傷心でロンドンに住む姉ビフの団地に転がり込む。金や名誉とは無縁のビフは、なんでも話せる親友のチャーリーやダンス教室の仲間に囲まれて、人生を心から謳歌していた。妹の窮地を心配する姉は、サンドラをダンス教室へ無理やり連れていく。音楽とダンスは、かつてダンサーを目指したこともあるサンドラの心を癒し、忘れかけていた情熱を思い出させるのだった――

イギリスの名優たちが見せる絶妙のアンサンブル
元プロダンサーも参加するダンスシーンに泣いて笑って

主人公サンドラには、英国アカデミー賞主演女優賞を受賞した『ヴェラ・ドレイク』(04)やミュージカルで高く評価される実力派イメルダ・スタウントン。見栄っ張りなマダムから脱皮するヒロインを溌剌とした踊りで表現する。相手役のチャーリーには『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)のピーター・ペティグリュー役から『否定と肯定』(16)のホロコースト否定派の歴史家まで幅広い演技力を持つ個性派ティモシー・スポールが。そして、サンドラの反面教師でもある姉ビフ役に『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』(13、16)シリーズで人気のセリア・イムリー。ダンス教室の仲間には元プロダンサー20名が選ばれ、見事なダンスを披露してくれる。久し振りの仕事に向けて特訓を重ねた彼らの笑顔は決して演技ではなく、彼らの輝ける人生そのものなのだ。 監督はダイアン・キートン主演作『ニューヨーク、眺めのいい部屋売ります』(15)で知られるリチャード・ロンクレイン。平均年齢63歳の3人のキャストと72歳の名匠が教えてくれるのは、勇気さえあれば息苦しい世界からあっさり抜け出せるという真理。もっと豊かに生きるヒントと夢が詰まった人生賛歌!

CAST&STAFF

イメルダ・スタウントン
サンドラ役
IMELDA STAUNTON
1956年1月9日、ロンドン生まれ。王立演劇学校で学び演劇の世界に入る。数多くの演劇やミュージカルに出演。イギリスで最も権威があるとされる演劇・オペラに与えられるオリヴィエ賞を4回受賞、11回ノミネートされている。テレビ界でも同様の成功を収め、国際エミー賞女優部門や英国アカデミー賞テレビ部門助演女優賞、プライムタイム・エミー賞ミニシリーズ/テレビ映画部門の助演女優賞にもノミネートされている。映画では『ヴェラ・ドレイク』(04)の演技により、英国アカデミー賞、ヨーロッパ映画賞女優賞、英国インディペンデント映画賞、ヴェネツィア国際映画祭女優賞を受賞し、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。その他、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)、『家族の庭』(10)、『マレフィセント』(14)、『パレードへようこそ』(14)など世界的ヒット作にも数多く出演している。
ティモシー・スポール
チャーリー役
TIMOTHY SPALL
1957年2月27日、ロンドン生まれ。王立青年劇場と王立演劇学校で演技を学び、バーミンガム・レパートリー劇場とロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに出演するなど演劇界で活躍。イギリスで最も愛される名優の一人であり、大英帝国勲章を授与されている。映画では『ハリー・ポッター』シリーズのピーター・ペティグリュー役で最もよく知られ、その他、『秘密と嘘』(96)、『ラッキー・ブレイク』(01)、『人生は、時々晴れ』(02)、『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(07)、『英国王のスピーチ』(10)などがある。マイク・リー監督作『ターナー、光に愛を求めて』(14)では画家ターナーを演じカンヌ映画祭男優賞をはじめ7つの国際賞に輝いた。映画の近作には、レイチェル・ワイズ、トム・ウィルキンソンらと共演した『否定と肯定』(16)などがある。
セリア・イムリー
ビフ役
CELIA IMRIE
1952年7月15日、サリー州ギルフォード生まれ。ギルフォード・スクール・オブ・アクティングを卒業後、映画、テレビドラマ、演劇と様々なキャリアを積み、「ここ数十年で最も成功した英国女優のひとり」と評されている。2015年には「Not Quite Nice」を上梓して小説家デビュー、ベストセラーとなるなど女優だけに収まらない活躍を見せている。映画では、『ブリジット・ジョーンズの日記』(01)シリーズや『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』(11)シリーズなどの代表作のほか、『カレンダー・ガール』(03)、『恋のロンドン協奏曲』(01)、「ラブ・パンチ」(13)などに出演している。
リチャード・ロンクレイン
監督
RICHARD LONCRAINE
1946年10月20日、イギリス グロスタシャー州チェルトナム生まれ。彫刻家としてデビューし、インティテュート・オブ・コンテンポラリー・アーツにて作品の展示を数回行ったのち、コマーシャルの監督として賞を取るようになる。以来、彼は多くの傑作映画やテレビ作品を監督してきた。主な作品に『Blade on the Feather』(英国アカデミー賞テレビ部門監督賞ノミネート作)、『リチャード三世』(ベルリン国際映画祭銀熊賞[監督賞]受賞作)、スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮のエミー賞受賞作『バンド・オブ・ブラザーズ』、テレビ映画『チャーチル/大英帝国の嵐』と『美しきイタリア、私の家』(両作共に全米監督協会賞にノミネート)、ハリソン・フォード主演のスリラー映画『ファイヤーウォール』、キルステン・ダンストとポール・ベタニー主演のロマンティック・コメディー『ウィンブルドン』、レニー・ゼルウィガー主演のコメディー『たった一人のあなたのために』、モーガン・フリーマンとダイアン・キートン主演の『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』などがある。

INTERVIEW

リチャード・ロンクレイン(監督)
Q:本作を監督するきっかけを教えてください。
A:プロデューサーから送られてきた脚本を読んだんだ。映画は概ね、脚本とキャストで決まる。ピラミッドと同じだ。脚本とキャストは、ベースとして全体をしっかりと支える。脚本が良ければ、俳優も集まる。この脚本には、その力があると思ったんだ。悲喜こもごものストーリーだし、観客は主演の3人に惹かれ、愛しく思うようになる。真心を持った、いい作品に仕上がったと思うよ。

Q:ダンスシーンは苦労されましたか?
ダンスは映画全体の中で最も気がかりな要素だったよ。なのに山ほどあるんだ(笑)!そもそもメイン・キャストも彼らが演じる登場人物もプロのダンサーってわけじゃない。彼らは大抵の人が実際に踊るよりはうまく踊る必要があった。観客はありのままの現実が見たくて映画館に来るわけじゃないからね。現実より少しだけ誇張された世界を見たいものだ、でも上手すぎるとヘンに見えてしまう。このバランスが難しかったよ」
イメルダ・スタウントン(サンドラ役)
Q:本作のオファーを受けてどう思われましたか。
A:自分と同年代の、生身の女性を演じられるのがうれしかった。シニアと呼ばれる人々にも人生がある。心が張り裂けそうな思いもするし、ユーモアもあるし、将来もある。そこを描いているのが、素晴らしいと思ったわ。他のどの作品とも違う。私たちが演じるのは、残された自分の人生を取り戻そうとする年配の人々。登場人物は全員これまでに失望を味わってきたけれど、未来を持とうと努力しているの。

Q:ダンスはサンドラにとってはどんなものですか?
A: サンドラにとってダンスは自由を与え、長年心に閉じ込めていたものを解き放ってくれるものね。不幸な結婚でがんじがらめになっている女性や男性がいても、普通はそれが悪いことだとは気づかない。ダンス教室に通う人物たちはただ面白おかしいだけじゃなくて、すごく感動的よね。踊りが上手かどうかは問題じゃないわ。肝心なのは彼らが孤独でないということよ。集団の一員でいるということは本当に大事なこと。人間の寿命が伸びている中で、彼らは元気に生きている。喧嘩もすれば、希望も抱く。私はそういうことをすごく魅力的に感じるわ。この映画の中でダンスは、私たちの内なる感情すべてのメタファーなの。
ティモシー・スポール(チャーリー役)
Q:ダンスといっても本作には様々なダンスが出てきますね!
A:ウィンナ・ワルツ、ジャイヴ、ディスコ、サルサ・・・まさにダンスのミックス・ピザだ(笑)。もちろん普通のマルガリータ・ピザじゃない。ハワイアン・ピザにたっぷりトッピングを加えた感じだ。空き時間になったとたんに誰かにつかまってソフト・シュー・シャッフルやら別の踊りやらをやらされたよ。実のところ、休憩が取れる唯一の時間は演技をしているあいだだけだった(笑)!

Q:この映画は一言で言うとどんな物語ですか。
映画の中心にダンスがあって、登場人物たちは救いを求めてダンスをしている。でも彼らは延々と不平を言うわけじゃない。この物語は、ある年齢に達した人々が世界の大都市の一つであるロンドンで暮らし、何とかやっていく話だ。きっと観客の心に響くはずだよ。
セリア・イムリー(ビフ役)
Q:サンドラと姉ビフの関係について教えてください。
A:2人は対照的な人生を歩んでいるの。サンドラは女性として一般的な生き方をしてきたけれど、ビフは違う。そんな2人が同居することになったのだから、うまくはいかない。でも、性格が正反対の姉や妹がいるって、素晴らしいことだわ。私も姉妹がいるの、しかも3人も。子どものころのことは忘れられないわ。姉妹の影響って、とっても大きいの。それに姉妹って、友だちよりずっと手厳しい。だって子どものころから、お互いのことをすべてわかっているから!

Q:かつてのプロダンサーたちとの共演には刺激を受けましたか?
A:紳士たちが踊るのを見て、本当に胸を打たれたわ。フロアの上で踵を返す動きを見るだけで、彼らがこれまでの人生でずっと踊ってきたことは明白だった。再び踊りを披露する機会を与えられ、彼らが全力で取り組むのを見るのはすごく感動的だった。女性たちも素晴らしかった。かつてのコーラスボーイたちの姿を何十年も経った今になって見るのは何だかすごく不思議な感じだったけど。私もコーラス・ガールだったの。パントマイムがキャリアの出発点だったし、ダンスは大好きよ。

REVIEW

イギリスの名優たちが演じるほろ苦くも純金の真心を持った本作は、
コメディとドラマと恋愛を絶妙に掛け合わせた最高に楽しめる映画だ。
とらえがたい幸せのかけらをつかもうとする主人公たちを優しく描き出している。
―― Urban Cinefile
ピリッと鋭く、人生を肯定するドラメディ。
セリア・イムリーとイメルダ・スタウントンの熱演は圧巻!
人生を新たに仕切り直すのに遅すぎることは決してない。
―― FlickFilosopher.com
ポジティヴで実に魅力的な作品!
真の自分を見つけた途端にスタウントンがきらきらと輝き出す。
高尚な芸術作品ではないが、必ずやって来る老いは受け入れることができるものだと
楽しく気づかせてくれる。運よく長生きできればの話だが!
―― A FILM LIFE
人生の皮肉と人々のおかしみを鋭く観察した脚本の妙。
笑いあり、涙と悲しみもほんの少しあり。
結末はお決まりの愉快なハッピーエンド。
この心温まる映画を観て気分が良くなることは間違いなしだ!
―― Cine Muse Films
チャーミングで面白おかしく、
その一つ一つが激しく胸を打つ!
先の展開は完全に読めてしまうが、
喜んで話を追いたくなる魅力的な作品だ。
―― Film Inquiry
賞レースに勝つような映画ではないものの
『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』、『ミス・シェパードをお手本に』、
『マダム・マロリーと魔法のスパイス』といった人気作のファンならば、
人生を愛する主人公たちの姿を大いに楽しめるだろう。
―― The Reel Word

MUSIC

挿入曲リスト
「ロック・アラウンド・ザ・クロック Rock Around the Clock」(1954)
「シャンティリー・レース Chantilly Lace」(1958)
「ロッキン・ロビン Rockin' Robin」(1958)
「おしゃれフリーク Le Freak」(1978) / 「ストンプ Stomp」(1980)
「ラッキー・13‘s Lucky 13's」(2018)
「アイ・ウォント・トゥ・ウェイク・アップ・ウィズ・ユー I Want To Wake Up With You」(1986)
「ホエア・ドゥ・ユー・ゴー・トゥ・マイ・ラヴリー Where Do You Go To My Lovely」(1969)
「シスターズ Sisters」(1954)
「テイキング・ア・チャンス・オン・ラヴ Taking a Chance on Love」(1940)
「イン・ザ・ムード In The Mood」(1939)
「ラン・カン・カン Ran Kan Kan」(1951)
「月影のナポリ Tintarella di Luna」(1959)
「美しく青きドナウ An der schönen, blauen Donau」(1867)
「パッヘルベルのカノン Canon in D」(1680)
「ランニング・トゥ・ザ・フューチャー Running to the Future」(2018)
オリジナル・サウンドトラック
FINDING YOUR FEET(『輝ける人生』オリジナル・サウンドトラック)
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